感慨深かっとは？/ アイフル
[ 609] 能面打ちの傍らで 「大江山」 今年一番感慨深かった曲
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能面師の夫の傍らで お能を見たり・能面にふれたり｡ ちょっと独断 ちょっと偏見で 綴っています。 能面ギャラリー「猶眞の面」もご覧ください。 「猶眞の面」入口駆け出し能楽師の奮闘記のぅライン院生能楽師の日記能楽の淵 管理人の日記徒然なるまま香寿のためいき能楽初心者の観能ブログMICHI★LOG史跡をめぐって管理者ページ 昨年のユネスコ 世界無形遺産 大阪府 舞台芸術振興事業 の お能のもう一つ 「大江山」 なんといっても これは 去年 忘れられない演目 のトップ なぜって・・・この記事引越し昔々 延喜の昔 ( 菅原道真が太宰府へながされた頃で〜す )のお話です。丹波の国の大江山に、酒呑童子という鬼が棲んでいました。日が暮れると飛行の術を使って、近国他国に行き、女房や娘をさらっていきました。池田中納言の娘がさらわれましたので、文武に長けた、源頼光を頭に四天王とよばれる渡辺綱、坂田金時、碓井貞光、卜部季武、それに加えて藤原保昌らが、酒呑童子退治に出向く いわいる 鬼退治のお話です。三社の神から神便鬼毒酒を授かった 一行は 山の中を道に迷ったといつわり 酒呑童子の館へと・・・ 。酒呑童子って ご覧になったことありますか〜( BACKYARDみてきたように・・・)色うす赤い顔、髪は禿におしみだしているらしいで〜す。背丈は8尺といいますから２メートル５０センチもあるのでしょうか？昼は人の姿をしているらしいのですが・・夜は身の丈 一丈ほどになるそうです。(換算換算 えーと ３メートルほどかしら) 恐ろしい顔、頭には 角もでている・・・そうなのです。 源頼光一行は、まんまと 酒呑童子の館に入りこむことに成功。「自分たちは道に迷った修行道の行者です。お酒も持参しているので、酒盛りでもしましょう」と申します。お酒の大好きな酒呑童子はそうと聞いて 座敷に上げ 人の血 人の肉を 源頼光たちに馳走します。すっかり上機嫌の酒呑童子は身の上ばなしを始めました。 酒呑童子は もとは 越後の山寺育ち 法師を憎み沢山の法師を殺し 比叡山の山に逃げのび、 ここぞわが住みかと思ったらしいのですが、伝教大師に追い出され、弘法大師に封じ込められてしまったそうですちょつと哀れ・・ 今は弘法大師もいらっしゃらなくなり、大江山からチョロチョロ出てきては悪さをするらしいのです。 先ほどの神便鬼毒酒がききました。 寝所にはいった酒呑童子を三社の神の助けもあって 源頼光一行がみごと討ち取るお話です日本の伝統を旅する 参照大江山生野の道の遠ければ まだふみも見ず 天の橋立という歌にもあるように 都からは遠い遠い山奥にひっそりと暮らしている 酒呑童子だったのですが・・・人に悪ささえしなければねぇ・・・能 大江山 前シテ酒呑童子は「童子」の面をつかいます。大江山の鬼は鬼神でありながら、非常に人間的な温かみをもっています。比叡山をおわれた後、あちこちをおわれて、都が恋しいとか言ったりもします。今の棲家を他言してくれるなとたのんだりして、人間の持つ弱さをさらけ出しています。お酒が好きということもあってか「猩猩」の面を使用することもあるそうです。それとも、井伊家所蔵 出目洞水「大童子」大江山の専用面でしょうか？何年か前、 今度の「大江山」に「大童子」をというお話があった時、「演目って２年も３年も前に決まるんだ」 ということにまずビックリ猶眞さんと一緒に彦根まで「大童子」本面みにいったこともありましたっけ (BACKYARDはただ単に物見遊山の小旅行)・・・いっのまにか 演目が変更になってしまいました「演者と面打ち 思いと思いのぶつかり合い」「演者の思いを打ち負かすような面を打ってください」といわれたことがありましたっけ・・・★ お話をいただいて、「猶眞の面 大童子」デビュー★数年来の課題 猶眞の面 「大童子」 出目洞水「大童子」写しです。大江山 前ジテ ご示唆いただいた「童子」・・・今では、 共感できる気がします。後シテの面 もちろん 「しかみ」 大活躍の 「猶眞の面」しかみ「大江山」 いろんな意味で 感慨深い 曲目でした。 |
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